箱型写真機の登場から、小型カメラの発売まで

クラシックカメラの流行からみる、写真機の発達と進歩について

経験とカンが要求される作業です。真っ暗な中で、天プラをおいしく揚げるようなものです。現像が終了したら、水で数回ジャブジャブしてから定着液に入れ、光が当たって黒くなった部分以外の銀を落とします。定着液に入れて2、3分たったところで、室内灯をつけます。そのまま十分ほど入れておいてから流水に移し、30分以上水洗いをします。水洗いが完了したら湿らせた二枚の専用スポンジの間に軽く挟んで水分を拭き取り、乾燥機に吊します。

乾いたら六コマずつに切ってネガケースに入れ、作業終了。この間、約1時間半はかかります。次に引き伸ばし専用の紙暗室に入り、プリンターで一本ずつベタ焼き(密着焼き)をとります。厚いガラス板の上に六コマずつに切った六本のフィルムを並べ、上に印画紙を置いて下から光を当てて露光させます。印画紙もフィルム同様、現像、定着、水洗い、乾燥の手順を経てから、四倍の拡大ルーペでのぞき、よく撮れているコマに印をつけていきます。自分で引き伸ばす。次は引き伸ばし。再び紙暗室に入り、引伸機にネガを入れて伸ばす大きさを決めます。ネガの濃い薄いによって使う印画紙が違ってきます。

印画紙は、コントラストが軟らかいもの(1号)から普通(2号)、硬い(3号)まであり、濃いネガには軟らかい1号印画紙を、薄いネガには硬い3号印画紙を使ってやれば、いわゆる調子の整った美しいプリントができます。印画紙の号数が決まったら引伸機のピントを合わせ、レンズの絞りを決め、イーゼルに印画紙を入れて露光させます。この露光時間がまたやっかいで、ネガの濃度、印画紙の号数、絞りの数値の三つを頭に叩き込んだ上で決めるのですが、これを一発で決められたら天才です。


カメラとの出会い。筆者がカメラに興味を持った最初は、当時、高校生になったばかりの兄の友人が持っていたベスト判のスプリングカメラでした。開襟シャツの胸ポケットから取り出して見せてくれた白いハンカチに包まれたカメラの名はベビーパール。まるできれいな黒い目をした小鳥が、白い巣の中にいるようでした。

現在も銀座などの中古カメラ専門店のウィンドーの中で見かけますが、ずっと欲しいと思っていながら、まだ手に入れてはいません。東京の英国大使館の近くにある日本カメラ博物館のガラスケースにも飾られていて、以前はよく会いに行ったものです。解説書によると、ベビーパールが発売されたのは昭和9年で、オプター50ミリレンズの付いたものが定価25円。

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